今日も足踏み

30代アルバイト男のつまらない独り言

20160217a 最近見ているアニメ『四月は君の嘘』

丁度1年前にやっていたアニメをまた最近見直している。『四月は君の嘘』という作品だ。


あらすじは、天才ピアニスト少年だった幼少時、最愛の母親を病で亡くしピアノを弾くのを止めてしまった。ところが四月に出会った少女との出会いがきっかけにまたピアノを弾き始める…。


僕は元来音楽をモチーフにした作品を好んで見る傾向にある。『BECK』や『のだめカンタービレ』『日々ロック』といった作品を読んできた。漫画の中だから当然にして音楽そのものが楽しめるわけはない。ところが演奏シーンではさも音楽が聞こえているかのように観客席の聴衆のように感動を覚えることが出来るのだ。


『のだめ』でもそうだったがクラッシックがモチーフである作品なら、当然演奏で使われる音楽は現存する。その音楽をyoutubeなどで探して演奏に際して苦悩する主人公を目で追いながら読み進めていくのが非常に良い。音楽に何も縁がない僕であってもまるで聴衆席にいるかのように錯覚出来るのである。


アニメ版も非常に良い出来だ。演奏シーンでは曲に合わせて指がちゃんと動いているし、主人公の想像した曲への思いが伝わってくる。キャラクターも原作そのままの絵で動きもスムーズでとても良い。アニメ版は今のところ13話まで見終わった。


懸念されるべきは今年公開予定の実写映画の方だ。中学二年生ではなく高校生とのこと。詳しい内容は確認してないものの不安を感じざる終えない。後日談であればまだ良いが、原作そのままに全てやりきるには無理があるだろう。原作の漫画は全11巻である。1時間半から2時間でやるにはとても足りない。ダイジェストのようになってしまうのではないかと危惧している。母親との確執や母親の思い、ヒロインが最後まで内に秘めていた主人公への思いなどがきちんと再現されるかどうかが疑問である。しかしながら、映画を観て原作も知りたい、という人が少なからずいるだろうから良いことなのだろう。


最近は感動作品を読んでも涙する機会が減ってしまった。涙腺がまだ緩んでいないのだろうか。それでもこの作品で僕は幾度となく涙した。それは僕の色のないモノトーンな色調のこの世界をカラフルに一時でも染めてくれたのである。




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