20160315a 中学の卒業生を目にして思う
バイトへ行く道すがら、胸に赤いワッペンのようなものを付けた中学生の集団を目にした。よく目を凝らして見ると『卒業おめでとう』と書いているようだ。そうか、今日は中学の卒業式だったのだろう。彼らの表情は一様に晴れやかに見えた。
彼らの生きてきた年月の倍である時間を僕は過ごしてきたわけだが、人生経験も等倍である訳でないのが嘆かれる。思い返してみると僕の人生の中で彩りある思い出があるのは高校卒業までであった。
あの頃はまだ他者より劣っている部分なんてその後の人生で幾らでも取り返せるものと思っていた。勉強も運動も出来ない、友達と呼べるのは1人位しかいない。それでも会社にちゃんと就職して、恋人を作り結婚し子供たちと共に人並みの、平凡だけど幸せな人生を送るのだと信じて疑わなかった。
間違いに気付いたのは20代半ば頃か。もう無理だ。僕は一般的な幸せを手に入れることはできないのだと悟った。一発逆転の必殺技なんてものは存在しないのだ。僕はこの先の人生に於いても一度たりとも華やかなひと時を過ごすことは出来ないのだと。
親兄弟親戚とも不仲であるから今後の僕の人生で冠婚葬祭のイベントは葬式位しか待ち構えてはいないだろう。寂しいことだが残りの人生は消化試合としてただ生き延びて生きる他ないのだ。
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